[補題1]
S が,電荷が存在する点を原点とする球面の場合,半径には
関係なく,(1)式が成立する.
このあたりまでは,学生も余り抵抗を感じることなく理解できるのでは ないだろうか.しかし,S が任意の閉曲面に変るあたりから,迷いが 生じる.自分もそうであった.そこで物理屋は,電気力線という 巧妙な方法を用いて,物理的直感で逃げてしまう.
[定義1]
[補題2]
電荷を包む閉曲面 S を通る電気力線の数 N は
さて,点電荷 Q によって生じる電界の電気力線は,Q を通る半直線群
であるから,S が球面であろうとなかろうと,N の値は変らない.
このことは直感的に明らかであろう.よって
[ガウスの法則の変形]
点電荷 Q から出ていく電気力線の総数 N は
これは,物理的直感をいかしたうまい説明で,高専の低学年には,この 程度に止めておくのが賢明であろう. (西巻正郎:電気磁気;森北出版 など参照)