2点
p, q を通る直線の方程式は
線形変換によって係数のスカラー量
は何らかの影響も
受けないのであるから,線分は線分に,また線分の内分点,外分点は
対応する線分の同じ比をもつ内分点,外分点に写される.すなわち
[定理3] 線形変換によって,
<証> (1),(2),(3) については,上に説明した通りである.(4) の 証明:
二つのベクトル
p, q が平行であることは
<注> 平行四辺形は線形変換によって,線分に押し潰されること
があるが,それも平行四辺形と見做している.
次に図形の面積について考えてみよう.
2辺が直行する単位ベクトル
i, j である単位正方形を,
線形変換 A で写すと,2つのベクトル
このとき,変換の行列は
この事実は,一般の図形に対しても成り立つ. 例えば,図8のような図形(斜線部分)が,変換 A によって |A| 倍されるのは明らかである.
一般の図形は,小さい正方形の和として,いくらでも精度よく近似できるから, それを変換 A で写した図形は,面積が |A| 倍されることが分かる. よって次の結果を得る.
[定理4] 一般の図形を G,その面積を ||G|| とする.
これを線形変換 A で変換した図形 AG の面積を ||AG|| と
すると
この事実と,行列式が面積を表すという事実を組み合わせると, 行列式の積に関する良く知られた結果が得られる.
[定理5] A,B を同じ大きさの線形変換, |A|, |B| を
それに対する行列式とすると
<証> 定理4を認めれば,この事実は直感的には
明らかであるが,以下では厳密な証明を与えておく.次元は3とする.
B の列ベクトルを
p, q, r とすると